Hakuto科学機器 取扱製品紹介

Accelerator Mass Spectrometry 加速質量分析の応用

NEC製加速器質量分析装置(AMS)は世界の多くのRadio Carbon Laboratoryに設置されており、 考古学、古環境学、海洋物理学、地層学、等の多くの分野で実績をあげています。NECのペレトロン加速器はその基本的設計が有機物を使用しない超高真空設計・加速エネルギー安定度であることがAMSに必要な高精度、高感度性能を実現しています。
NECは放射性炭素専用機から36Clの測定を可能にするものまで、多様なAMSシステムを提案できます。

■ 年代測定

AMSは試料中に存在する10Be、14C、26Al、36Cl、41Ca、129Iの自然界に存在する比較的長い放射線同位元素の個数を直接係数することにより、その試料の年代を測定する方法です。特に、14Cは宇宙線起源でその半減期も5,730±40年で動植物の年代を決定する放射性同位元素として最適なものとされています。一般的には炭素14年代測定または放射性炭素年代測定というように言われています。10Beは(1.52±0.05)×106年、26Alは(7.1±0.2)×105年と半減期が長く、地球科学等に有効です。36Clは(3.01±0.02)×105,年で地下水や海水などの年齢、古環境科学に注目されています。

ペルー国立考古学人類学歴史学博物館所蔵
撮影 義井豊氏

■ 年代測定

AMSは年代測定に利用できるほど、高感度であることを利用して微量のトレーサー元素(14C等)を標識した物質を生体内に投与して、その動態を高精度で分析することができます。特に、新薬創成プロセス中ではマイクロドーズという微量投与により、生体に大きな副作用を与える危険性を低下させ、勢多板中の投与物質の動態を調べることができます。この手法は古くから提案されていましたが、AMS装置のサイズや運転が難しかったため一般化されにくい状況でした。